日本の佇まい
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徘徊と日常
2025.11.24
北の国から
朝、目覚めたら外は冬だった。
2025.11.17
秋の夜長に
知人が、たまたま入ったリアル古書店で函付き三冊組の黒沢隆著「住宅の逆説」を見つけ出した。 ネットでの売買が一般的になっても、古書との出会いはやはり一期一会。 お宝は人を選ぶものなのである。
「読む時間が無いので先にどうぞ」と、取り敢えず第一巻をお貸し頂いた。 偏執的というよりも、もはや変態の領域に深く深く分け入ったその内容は、あまりにも面白過ぎて時間の経過を忘れてしまう。
2025.11.11
虚像と機能
原寸大の立面図が転写された養生シートで梱包された解体修復工事中の山門。 二次元の虚像へと置換されてなお、門としての機能、即ち奥に鎮座する本堂へと抜ける仮設の動線が元の門の位置に確保された状況が、期間限定のアイキャッチとして風景の中に収まる。
2025.11.03
地下ピット
築年数を経た凡庸な木造二階建て家屋の地下に存する巨大なピット空間。 そこを照明設備の導入以外はほぼ手を付けずに使用した「アートスタジオDungeon」で開催中の「旅の人×板橋宿」を会期末に訪ねる。
9年ぶりの再訪目的は、半ばそれ以上はその謎めいた空間を改めて体感したいとの想い。 しかし、暫し佇むうちに作品にも関心が移り、オーナーの解説を聞き入りながら各展示を堪能する。
2025.11.02
順路の途上
六本木ヒルズの森美術館で開催中の大規模な企画展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」は、入場制限が掛けられる盛況ぶり。 人でごった返す館内にあって、途上にあたかも休憩スペースの様な設えの展示室があったので、椅子に腰かけ小休止。 夕焼けにシルエットがくっきりと浮かぶ富士山を背景に、明から暗へと刻々と様相を変化させる都心のパノラマを暫し堪能。
展示自体は、私にはとても追いつけぬ構想力にひたすら息を飲むのみ。
2025.10.28
原っぱと猫
都市近郊の私鉄駅から然程離れていない場所に、周囲を戸建て住宅やアパートに囲われた原っぱ。
その中に佇む完全カメラ目線の猫。
2025.10.21
サプライズ
職場で退院祝いを頂く。
思いがけぬ心遣いがとても嬉しい。
再び心配を掛けぬよう、健康に留意せねば。
2025.10.17
上を向いて

一体何人が雲を見ている?
雲の動きは音のない音楽のようだ。

NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」にて紹介された御本人最晩年の日記の一節を想い起しながら見上げる空。

2025.10.11
空白の窓辺

痛みや悪寒といった共有不能の感覚ゆえに、それがもたらす日常の狭間にぽっかりとあいた束の間の孤立の時間。 その漂白された時間の中で、人はふいに知ることがある。 自らの身体が砂袋のごとき存在であることを。 そして、その鈍重な袋の中にこそ、意識が不安げに漂流していることを。

高松伸著「僕は、時計職人のように」所収の「穿天考」冒頭の一節。 初めて読んだ際、それから数十年後に自身がその時間の奥底に意識を漂泊させていようなどと想像出来る筈も無く。

2025.10.03
始業の前に
訪ねたことのない街に仕事で直行。 予定時刻の二時間前に現地入りし、未だ夏の勢いを残す明け方の強い日差しの下、あても無く徘徊する。
気になる佇まいに次々と遭遇する一時が、とても楽しい。
2025.09.26
緑化の目的
雑記帳のページにて9月16日に言及したオーガニックビル。 規則正しく配された突起状の植木鉢に育つ緑が、赤銅色の外壁との鮮烈なコントラストを成す。
その設置目的は、暑熱緩和よりも個性的な外観の獲得が主。 未だ気候変動や災害激甚化が顕然化しておらず、そして異化のための意匠が付加価値として強く求められていた時代の平和な壁面緑化。
2025.09.19
車窓の視覚
近鉄大阪線の車窓からの風景は、まだこの様な場所が在るのだなと何やら懐かしさや歴史を感じさせる佇まいが次々と立ち顕れる。
いつか、特急ではなく各駅停車でゆっくりとそれらの景色を眺め、あるいは途中下車して歩き回ってみたい、などと思う。 それがいつのことになるやら。 そしてその想いが叶う頃、今眺めている風景は果たして残っているのだろうか。
あるいはそれらは、特急のスピードと共に一瞬のうちに過ぎ去ってゆくからこそ印象的なものとして捉えられるのかもしれぬ。
2025.09.12
散歩の途上
ガードレールに支持された木製のベンチ。 テコの原理を基づく片持ち形式の固定ディテールは明らかに後付けされたもの。 誰かが日曜大工の延長で据え付けたのだろう。 共色の塗装によって違和なく納まり、そして背後の緑と鮮やかな対比を成す作者不明の風景。
2025.09.05
早朝の気配
熱帯夜の大気がねっとりと滞留しながらもまだ少しは過ごしやすい早朝、出張先の街中を徘徊する。
日の出と共にみるみる上昇する気温を肌で感じながら、そして街全体が徐々に動き始める気配を感じながら、朝食をとるため一旦宿泊先に戻る。
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