日本の佇まい
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徘徊と日常
2024.10.27
gallery SAI
外山文彦展(会期:2024.10.17〜10.27)を観に新潟県燕市に立地する掲題の画廊を訪ねる。 同廊は、個人住宅を改修し展示空間に供している。
日本家屋の寸法体系とアート作品の出会いが生成する新たな風景。
2024.10.22
BLUE FRONT SHIBAURA
槇文彦のステルス超高層。
それはあたかも視覚に生じたバグ、若しくは平行世界の影向。
2024.10.17
欲望の浸食
前回のススキノ徘徊の続き。
大きく楕円を穿ってガラスを嵌め込んだプレキャストパネルのピースを縦横に整然と並べたファサードが以前から少々気になっていた雑居ビル。 しかしその低層階は、ホスト達の顕示欲に埋もれつつあった。
2024.10.14
空白への視線
久々にススキノ界隈を徘徊。 かつては雑居ビルがひしめき合っていたのに、それらが次々と除却され跡地は駐車場に転用。 そんな風景を所どころで見掛けた。 北の大歓楽街にも進行する都市のスポンジ化。
その変容によって新たな視界が開け、今まで気づかなかった建物のファサードに目が留まる。 それはそれで街中の散策として愉しいのだが・・・。
2024.10.03
メーカー住宅施工事例
ミサワホーム55発表の三年前に建てられた試作棟。 「第8号居住実験棟」と名付けられたこの事例は、2018年6月22日にもこの場に挙げている。 その時とは別のアングル、そしてそれよりかなり前に撮った写真。
単なるプロトタイプではなく、その時点で商品化ないしは開発途上にあった同社の様々な技術が集約されたとても興味深い事例であった。 しかし、既に除却されて久しい。
2024.09.26
メーカー住宅施工事例
学習塾に転用された「ミサワホーム55」。
この事例は、中古住宅として売り出し中に内覧の機会を得ている。 建設・通産両省(当時)が画策した高品質且つ低価格な工業化住宅を大量供給する先導事業。 その成果が確かな先進性を伴って結実した内外観を存分に堪能した。
今は更に別の用途に転用。 石積み風の外装の上にレンガ調サイディングが全面的に増し張りされ、かつての住宅生産の夢は空しく封殺された。
2024.09.19
メーカー住宅施工事例
国家的プロジェクトのもと、ミサワホームが1981年に発表した「ミサワホーム55」。
新潟市内に建つこの施工事例を私が初めて訪ねたのは築25年後。 ギャラリー併設のカフェへと転用されていた。 今は更に一階が洋菓子店、二階が理容店へと転用。 外観の改変も著しく、原型は全く留めぬ。
当該モデルの新潟県内第一号物件として地元紙「新潟日報」に施工中の様子が報道されたことなど、知っていてももはや何の意味も無いのだろう。
2024.09.13
長期修繕計画
修繕のため足場によって"梱包"される途上の列柱(半年程前の撮影)。 この場所が同じ目的で"梱包"された状況を、2011年6月25日の雑記帳で言及している。
メンテナンスフリーな建物など存せぬ。 苛烈な自然から人を護り、あるいは快適な供用を実現するため、内外観は常に過酷な条件に晒され続ける。 定期的に適切な手を加えることはとても大切だ。
最近話題の某町立美術館は、その個性的な建築条件に対しどの様な長期修繕計画を策定し、それを実行して来たのか。 あるいはそのための議論を建物の構想時にどれだけ突き詰めていたのか。 現況への評価にはその考査が欠かせぬ。
2024.09.07
メーカー住宅施工事例
ミサワホームが2003年に発表した「It's MY STYLE 「庭の家」」。
初見の印象は、「かつての"フォーファサードデザイン"の拘りは何処」。 東西南北、四面全てが正面となり得る意匠など、現実の配棟において何の意味もなさぬとの価値の変容。 広告に載る外観写真が南側真正面のアングルのみの理由を販売中の実物を眺めて理解し寂しい気分になったのは、もう二十年以上前。
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