日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです
町並み紀行
建築探訪
建築の側面
建築外構造物
ニシン漁家建築
北の古民家
住宅メーカーの住宅
間取り逍遥
■
HOME
徘徊と日常
2026.07.16
らしさとは
馴染みの薄い街を徘徊していた折、袋小路の最奥部に佇むミサワホームFXセンチュリーを見掛けた。 1983年6月発売。 ユニット構法が用いられている。
同構法は、工場生産された箱型モジュールを現地で積層する方式。 その合理性を意匠に反映すべく、最初期モデルでは一般的にフラットルーフが採用された。 しかし時代が下るにつれ勾配屋根を導入。 構法固有の造形は次第に後退していく。 当該モデルは、こうした変化が同社でも顕在化し始めた初期の事例。
そこには、慣例的な住宅"らしさ"と構法本来の"らしさ"の狭間に揺らぐ開発者達の逡巡が垣間見える。
2026.07.10
線形の空白
名古屋駅太閤口広場は、随分前から連綿と工事が続けられている。 東海道新幹線に乗るたびに車窓からその様子を眺めているが、完成に向け進捗する気配は一向に見えず。 一体いつになったら完了するのだろう?と思っていたら、道路を挟んで広場の向こう側に並んでいた建物までもが次々と姿を消し、工事範囲は更に拡大。 線形にぽっかりと開いた都心の空白に重機がひしめき合う。 その光景を目の当たりにし、これはリニア中央新幹線の整備に伴うものなのだと気付く。
2026.07.04
スマホ置場
最近泊まったホテルの客室。 ベッドボードにスマホ置場と分かる小さなカウンターが組み込まれ、USBとコンセントも完備されていた。 スマホ前提の時代ならではのさりげない配慮が心憎い。
けれども時代がもう少し進むと、「これ、昔はスマホ置場として使われていたらしいよ」などと懐かしまれる日が来るのだろうか。
2026.06.27
時層の断章
建替事業に伴い増築部分が切除され断面が露わとなった建設現場。
除却を免れ保全される箇所は、西洋の古典様式に依拠した昭和初期竣工の銀行建築。 取り払われたのは、昭和中期に増築された事務所棟。
この手の計画において、丁重に扱われるのは常に前者。 後者は価値を一切認められぬ宿命か。 であるならば、新たに建てられる高さ144mのオフィスビルもいずれは同じ運命を辿り、前者だけが都市の時間を生き永らえるのだろうか。
原寸大の矩計を見上げながら、そんなことを想う。
2026.06.21
防火と緑化
都市の不燃化を目的に軒裏の垂木も含めて外表をモルタルで不燃被覆した木造長屋。 その表層を覆い始めた蔓性植物は、言わば昨今の都市の暑熱緩和策としての壁面緑化。 時代ごとの都市への要請が、図らずもレイヤとして織り重なる。
2026.06.12
戦わぬため
街中のテラス席で寛いでいたら、テーブルの上に微かな気配。 目を凝らすと、そこには体長僅か数ミリのカマキリの幼虫。 孵化してまだ間もないと思しきその個体にそっとカメラを向けたら健気に威嚇のポーズをとってきた。
アンギャマン著『ラーメン赤猫』第33話の作中にあったセリフ「威嚇は戦いをさけるためにするもんだしね」を思い出す。
2026.06.05
空からの眼
飛行機から俯瞰するこの国の風景は、どこもかしこもゴルフ場だらけ。 近年、そこに新たな要素として物流センターが加わり増殖しつつある。 病的な黄緑色を呈したアメーバの如きゴルフコースで森林が無秩序に浸蝕され尽くすのと同様、PVパネルを搭載した矩形のボリュームと円筒形のランプからなる巨大倉庫が田畑を潰し尽くすのだろうか。
2026.05.29
想いに耽る
約半世紀前、国の住宅施策「ハウス55プロジェクト」の一環として、ミサワホームによるプロトタイプモデル(右上)の居住性能試験が執り行われた。 その報告書に記載されている試験実施場所は、今は一般社団法人ベターリビングのつくば建築試験研究センターとなっている。
久々に当該施設を訪ね、既に存せぬこの未来志向型住宅に想いを巡らせ独り感慨に浸りながら、規模も内容も違えど同じく建築の性能に纏わる試験に臨んだ。
2026.05.23
エンブレム
ミサワホームが昭和50年代に発表していた企画住宅には、その型式名称をデザイン化した玄関ポーチ灯が設置されていた。
例えばO型であればOの字。 S型であればSの字。 アルミダイキャスト製の英文字と円形の照明を組み合わせ、更にその上に型式のバージョン若しくは仕様に応じ数を変えて鳥が載せられた。
それは照明器具であるのと同時にエンブレムでもある。
画像は北海道限定モデル「ミサワホームAII型」のポーチ灯。
2026.05.17
微かな記憶
家族が客船のデッキで優雅に寛いでいるかの様な映像を暫し流したのち、一気にズームアウト。 実はそこが戸建て住宅のルーフテラスなのだと明かし、サウンドロゴで締める。
大成建設の「パルコン」に関し、昭和50年代の一時期、そんなTVCMが放映されていた様に記憶している。
2026.05.10
北の国から
まだ春浅い林の中を散策中、エゾリスに出会う。
すでに換毛を終えた若い個体の様だ。 季節は静かに移ろい、森のいのちも逞しく巡ってゆく。
2026.05.01
都心の野生
出張時の早朝散歩途上。 一軒家の接道面を覆い尽くし枝垂れながら無数の白い花が咲き乱れていた。 旺盛な緑量に、タイトルの言葉がふと思い浮かぶ。
何の木だろうとAIに尋ねてみると、同じ画像にも関わらず答えは揺れる。 モッコウバラ、ハゴロモジャスミン──。 更には、いずれを示しても「その可能性は極めて低い」と返してくる。 まぁ、私の写真の撮り方が曖昧過ぎたのだろう。
アーカイブ
・前のログ
2026.01-04
2025.09-12
2025.05-08
2025.01-04
2024.09-12
2024.05-08
2024.01-04
2023.09-12
2023.05-08
2023.01-04
2022.09-12
2022.05-08
2022.01-04
2021.09-12
2021.05-08
2021.01-04
2020.10-12
2020.07-09
2020.04-06
2020.01-03
2019.10-12
2019.07-09
2019.04-06
2019.01-03
2018.10-12
2018.07-09
2018.05-06
2018.03-04
2018.01-02
2017.11-12
2017.09-10
2017.07-08
2017.05-06
2017.01-04
2016.10-12
2016.07-09
2016.04-06
2016.01-03
2015.10-12
2015.07-09
2015.04-06
2015.01-03
2014.10-12
2014.07-09
2014.04-06
2014.01-03
2013.11-12
2013.09-10
2013.07-08
■
<
HOME
PREV