日本の佇まい
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徘徊と日常
2019.01−2019.03
2019.03.29
残された風景
「大阪心斎橋スリムスイーツ」と名付けられたお菓子の折箱に描かれた道頓堀の風景。 個人的に目に留まるのは、グリコの看板でもドン・キホーテの観覧車でもない。 今は亡きキリンプラザ大阪。
失われた風景が、そこにささやかに記録される。
2019.03.21
埼玉県立近代美術館
企画展「インポッシブル・アーキテクチャー −もう一つの建築史−」を観る。
ザハが手掛けた新国立競技場の実施設計図書及び許認可申請書の夥しい製本群の展示こそが、開催趣旨を最も先鋭に顕した「作品」なのではという印象を持った。
2019.03.15
ボイドの内側で
誰そ彼時に見上げたその光景は、井の中の蛙、もしくはジェームズ・タレルのオープン・スカイ。
2019.03.08
ミュージアムタワー京橋
弧を描くスカイラインが印象的で以前から気になっている建設中の超高層ビルを、東京駅のホームにて出発を待つ東海道新幹線の車内から撮影。 頂部を形成する放射状の架構が、昇り始めて間もない朝日を背後から浴びて外装ルーバー越しに浮かび上がる。
2019.02.24
鉄塔
所用で北海道へ。 冬の北の大地を暫し堪能。
2019.02.19
メーカー住宅施工事例
八幡エコンスチールのエコン住宅。 中央と右の外部建具はアルミサッシに替えられているが、左のものは恐らく建築時のままのスチール製。 同じサッシが三連並んでいたかつての外観は、先進性を伴う美しいものであったことだろう。 それ以外の外装材に関しても殆ど手が加えられること無く歳月を重ねた国内初期鉄骨系プレハブ住宅の貴重な事例。
2019.02.12
大阪市高速電気軌道
御堂筋線淀屋橋駅
昨年末に公表されたリニューアル案はあまり感心出来るシロモノとは思えぬけれど、さりとて現況が折角の空間性を活かせているかというと微妙ではある。 噴出した批判に対し、この都市施設の改修事業は今後どの様に推移するのだろうか。
2019.02.02
ホテルロイヤルクラシック大阪
かつてその場所に建っていた村野藤吾の怪作「新歌舞伎座」の表層を超高層建物の低層部に精巧に再現する。 そんな計画を実行する勇気と原動力の拠り所は、「GINZA KABUKIZA」という先例か。
破格の建築が、破格な構想に継承され復活する。 そこには、「腰巻保存」といった揶揄や批判をものともせぬ強度が漲る。
2019.01.26
T字路への応答
散策中に目に留まった集合住宅。
中央にコアを屹立させ、そこから両翼に片持ちスラブを張り出して各フロアを形成する構造形式を外壁色の使い分けによって明瞭化。 更に、そのコアに面して配した階段のささら部分の扱いや、円形の開口を穿った踊場の手摺。 そして塔屋の形状や屋上手摺等々。
T字路に面することで生じる視線への応答が意識されたのであろうグラフィカルな立面構成が、ありふれた雑多な風景の中にキリリとした彩りを添える。
2019.01.19
東京藝術大学
大学美術館陳列館
「北川原温退任展 太陽と月と地球と人がつくる円錐形の闇」を観に行く。
そこに並ぶコンセプト模型やテクストに共通する厨二病的自閉世界に対峙していると、その手の症状に罹患していたかもしれぬ過去をきっぱり否定出来ぬ自分自身に気づかされてしまう様で何やらムズ痒くなる。 定年退官までの長きにわたって様々な現実と向き合いそして数々の実務をこなしながらも、そんな個の世界を深化させ続けてきた氏に敬意を表しつつ個々の作品を拝んだ。
2019.01.14
建築会館
戦後空間シンポジウム02「技術・政策・産業化 −1960 年代 住宅の現実と可能性−」を聴講。
60年代の住宅産業を取り巻く技術と政策に纏わる言説を大いに堪能した。
2019.01.07
名盤ドキュメント
1月2日にNHKで放映された名盤ドキュメント「YMO“ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー”〜世界震撼!テクノポップの衝撃〜」の録画を見る。 マルチトラックテープに記録されている個別パートや不採用音源の再生がとても興味深かった。
画像は、1983年の散開コンサートを中心に構成された映画「A Y.M.O. FILM PROPAGANDA」のDVD。
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