日本の佇まい
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徘徊と日常
2015.04−2015.06
2015.06.29:
JR浜松町駅のS5階段出入口向かいに建つ渡邊ビルヂング。 スクラッチタイル張りの外壁面に竪リブで意匠的なメリハリを付けたファサードに鴟尾を設えた切妻屋根を載せた帝冠様式風の事務所建築だ。
ネットに上げられている情報によると、その建築年は同建築様式の代名詞ともいえる九段会館の三年前なのだそうだ。 つまり当時国内においてこの様式が進展した過程を物語る貴重な事例ということになろう。
そんな同建物は、大規模な再開発事業に伴い周辺一帯がどんどん更地化する片隅で、辛うじて建ち続けてきた。 だから、ここまで来たら再開発の一環として保全されるのではないかという個人的な淡い期待を勝手に寄せていた。 しかし最近、工事標識が掲げられていることに気付く。 解体するための前処理である石綿除去工事に七月下旬から着手する予定らしい。

  
2015.06.22:
近所の集合住宅で大規模修繕工事が始まった。 それ自体は別に珍しいことでもない。それに、仮囲いでスッポリと覆われることも普通のことだ。 しかし、足場とメッシュシートが織り成す仮設の薄い皮膜のエッジが逆光によってフンワリと背後を透過する様が何となく気になって写真に収めてみた。
覆うことで見慣れた風景に異なる価値を見い出す。 そんなアート・プロジェクトもありましたか。
2015.06.14:
写真を撮影した際、道路に面した一階部分は既に開口部がベニアで塞がれて立ち入り禁止の措置が施されていた。 その後ほど無くして建物は除却。
銀座の魅力は、この様な近代建築がさりげなく散在するところにあった。 ほんの少し前まで、そんな街並みを散策して楽しむことが出来た筈であったのに、いつの間にやらそれらの殆どは駆逐。 跡地には、今風の表層を纏った高級ファッションブランドの旗艦店が次々と建ち上がる。 この秀吉ビルも、その例外とはなり得なかった。

  
設計:
三沢良三

竣工:
1928年

旧所在地:
東京都中央区
銀座5-5-14
2015.06.08:
最近建てられる中高層ビルは、ペントハウスに面白い意匠を施した事例が少ないように思う。 かつては、何らかの形で建物最上層に個性を与えた事例が散見された。 ここに載せた京急横須賀中央駅近傍の藤田ビルもそんな一例。 大胆なオーバーハングを伴う形態は、場所柄艦橋をイメージしたのだろうか。
2015.05.30:
駅前広場等で、車両がバックして入線する形式のバス乗り場が希少なものとなりつつあるという話題を少し前に目にした。
今まで全く意識していなかったのだけれども、なるほど確かにそうなのかもしれぬ。 例えばかつての長岡駅大手口のバス乗り場はこの形式であったけれど、今は違う。 新潟駅万代口のそれは今も健在だが、進行中の駅の再整備事業によっていずれ姿を消すのではないか。
で、ある日乗車したバスが発車した直後に、フとそのことを思い出した。 ここも正にその形式じゃないか。 慌てて懐からコンデジを取り出し、車内から写真を撮る。 突然だったので、アングル等はこの程度。 JR北海道の江別駅前広場に設けられた小さなバス乗り場。 今となっては、それなりに貴重な存在なのかも。
2015.05.20:
確かに街角のたばこ屋ではあるのだが、今までこの場に挙げてきた事例と少々趣きを異にするのは、店先に設けられたカウンター状のものではなく独立した別棟であること。 間口一間半、奥行二間のそのプレハブ小屋は、建てられてからそれなりの年月を経ていることがディテールから推定可能だ。 最初からたばこ屋として建てられたものなのか。それとも用途変更なのか。 経緯はわからぬが、住宅街の中の小さな商店街の風景に特に違和感無く収まっている。
2015.05.14:
少し気になった風景を写真に収めようとすると、その背後に高層マンションがそそり建っているという構図。 どこの街へ行っても必ずといって良いほど遭遇する最早極々普通の場面ではあるのだけれども、小樽市内中心部も近年そういった風景が増えてきた。

  
2015.04.25:
堤第一ビルデイング。
JR山手線の内回り電車が新橋駅を出発してすぐの進行方向左手の風景の中に、この古びた建物は常に気になる存在として佇んでいた。
正面にあたる東側立面は、開口部のシンメトリカルな配置と頂部のささやかな装飾要素の付与による意匠的な配慮が窺える。
ネットで調べてみると、関東大震災や東京大空襲も乗り越えた都内では極めて希少性の高い歴史の在る建物とのこと。 しかし昨年の夏、周囲の建物を含む建替え事業のために除却されてしまった。

  
2015.04.12:
旧経団連会館。
大して興味を持つ建物でも無かったが、未だ現存していた折に通りすがりに一枚、何気なく立面の見上げを撮っていた。
それから暫くして建物は解体。 その機能は、近傍に建てられた新たな超高層ビルに移された。
ファサード全面に取り付けられ外観の特徴となっていたアーチ状の庇は、アルミダイキャスト製。 この建物規模での採用は国内はおろか他国でも先例が無かったと、当時の建築専門誌に紹介されている。
そういえば、官僚の世界を綿密に描いた漫画「通産省課長補佐 林太郎の恋」の中でも、この建物が一度だけ登場した。
設計:
日建設計
(日建設計工務(当時))

竣工:
1966年10月

旧所在地:
東京都千代田区
大手町1-5-7
2015.04.06:
重要文化財等に指定されている建築よりも、市井にひっそりと建つ小粋な建物の方に魅力を感じる。 そして散策の途上でそんな建物に偶然出会うと、とっても嬉しくなる。
長岡市袋町にかつて建っていたこの写真の事例もその一つ。
正方形平面の総二階。 各立面は基本的にシンメトリカルな同質の構成。 その四隅の頂部はパラペットを高く持ち上げて「建」と「築」の文字装飾を設置。 更にその間に「ARCHITECT」の文字。
設計者自身の事務所併設住宅とのことであるが、その外観デザインに自らの職能を端正に表現しようとする気概に溢れた建物であった。

  
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