日本の佇まい
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徘徊と日常
2016.07−2016.09
2016.09.29:
横倒しにした既製コンクリート桝を祠に見立てて祀られた道祖神。 佇まいとして全く違和感無く風景の中に穏やかに納まっているのは、桝自体の風化具合と、そしてこの設えを施した人々のセンスの賜物。
伝統的な民間信仰と現代の工業製品との幸せな邂逅。
2016.09.20:
万年塀の事例。
7月6日に横長スリットを設けたものを載せたが、こちらは上から二段目の板に割り菱を象った孔が二箇所穿たれたもの。 これだけの形態操作で、無味乾燥としたこの外構部材にささやかな和の情緒が付与されている。 菱形の中の細い線形の箇所が製造時や運搬時、あるいは経年でよく欠損しないものだと思う。
コンクリートブロック塀と同様、この「鉄筋コンクリート組立塀構成材」にも、様々なパターンが在る様だ。
2016.09.15:
初めて訪ねた町を路線バスで移動している最中に偶然目に留まった擬洋風の別棟を付属する古民家。 咄嗟に胸ポケットからコンデジを取り出し、一枚撮影する。
この手の近代建築は撮り集め始めるとキリが無いので少し距離を置きたいところ。 しかし見つけてしまうとやはり食指が動く。 あまつさえ、移動中の車中からの眺めという一期一会の出会いならば尚更だ。
とある著名建築家が、建築探訪の移動中は「寝るな喋るな本読むな」と説いた。 目的地に到る途上の風景も堪能せよという趣旨であるが、確かにこういった一瞬の出会いがあるから私もその教えに従い可能な限り実践したいとは思うのだが・・・。
2016.09.07:
少し前に訪ねた長岡市内を散策中に見かけたタバコ屋。
対面販売のカウンターのほかに自販機を数台並べて広い間口の殆どを煙草販売の用途に供しているところがなかなか壮観に思えカメラに収めた。 私は喫煙の習慣が無いので判らぬが、煙草の銘柄ってここまで広くディスプレイできる程にたくさんあるものなのだなと少々驚く。
瓦棒葺きのトタン屋根の赤、その下部に間口一杯に連なる軒先テントの赤、そして鉄分を含む地下水を融雪に用いることで錆色に染まったこの地特有の路面。 それらが夕刻に近づきつつある陽光の下で更に赤く染まる中、テントの影で少々陰りを帯びた店先でその日も穏やかに営業をしていた。
2016.08.29:
HOUSE VISION2 2016東京展(8月28日まで開催)を、最終日の前日訪ねる。 時折小雨が降る空模様だからそんなに混雑もしないだろうという目論見は外れ、会場は大盛況。 入場待ちの長蛇の列が出来て観覧を断念せざるを得ぬパビリオン(モデルハウス)もあった。
会場である青海へのアクセスに利用する東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)の車窓から臨む風景は、乗車するたびに建物の数が増えて刻々とその様相を変化させているという印象。 写真の手前側に建つ低層の白い建物は豊洲市場の一部。
2016.08.23:
施工現場で発生する様々なノイズを音源にして奏でられる攻撃的なボレロと、その演奏とシンクロさせた現場作業風景の映像。 21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「土木展」にて公開されている「DOBOLERO」と名付けられたこの作品が気に入ってしまい、何度も同展に足を運ぶ。 そこに展開するには、かの「ドトウの笹口組」と後期YMOの名曲「STAIRS」との唐突な出会い。 若しくはインダストリアルハードコアとテクノスケープの幸せな溶解。
勿論、これ以外にも興味深い展示が多数。 土木ネタが多様なアート作品へと昇華し得るところが興味深いし、あるいは多岐に及ぶ表現へと結びつける豊かな発想に感銘を受けた。
2016.08.12:
知人に案内され訪ねたその場所は、車一台がギリギリ通行可能な小路から更に分岐する袋小路の末端に位置する。 一瞥した印象では築年数を経た極めて凡庸な木造家屋。 しかしその内部には外観からは予期し得ぬ意外な空間が設えられている。 広さ三間四方、そして天井高も概ね三間が意識されたキューブ状の空間は、慣例的な木造のプロポーションを逸脱した不思議なもの。
元々は美術家吉村益信のアトリエ件住居であり、かの磯崎新の初期設計作品。 今は「カフェ・アリエ」という名の店舗に転用されている。
2016.07.28:
旧栃尾市役所庁舎。 同市が隣の長岡市と合併してからも引き続き分庁舎として供用されている。
屋上階に廻された分厚いパラペット。 付柱や手摺で端正に構成し深い陰影をもたらす奥行きのあるバルコニー。 そして、それらを構成する剥き出しのコンクリートと対比させた施釉タイル張りの妻壁。 実に堂々とした力強い外観は、豪雪地帯という立地条件を反映したものだろうか。
設計はK構造研究所。 エントランス脇に嵌められた定礎を確認すると、竣工は1966年となっている。
2016.07.16:
懸崖造は様々な事例があるが、千葉県長南町の笠森寺は国内で唯一四方全てを懸崖としている点で存在が際立つ。
屹立する岩盤が厳格なグリッドによって四方から囲い込まれ、その上にお堂が載冠する様を地上から見上げる視線に映る異形性。 急勾配の階段を上る際の上昇感。 その途上に観る縦横に錯綜する豪放なグリッドの美しさ。 そして辿り着いた上層の四面に取り付く回廊を巡る際の中空に浮遊する様な感覚。 いずれも空間体験として実に興味深い。
写真は、整形な木軸のグリッドとその下部に施された法枠擁壁の不定形なグリッドとの対比を捉えつつ、その上部に庇がふわりと浮く様を狙ってみた。
2016.07.06:
万年塀の事例。
下段に穿たれた横長のスリットは、道路側から敷地内への視線を遮断しつつ僅かな通風を確保することを意図したものか。 そのスリット付きの版が一段のみ挿入されることで、塀そのものにもささやかながら表情が与えられている。
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