日本の佇まい
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徘徊と日常
2016.01−2016.03
2016.03.17:
新築マンションを購入した知人から内覧のお誘いを受け現地へ。 その共用廊下から眺める風景の中に奇妙な屋根構造を纏った保育園舎が目に留まった。
何処となくロッテルダムに建つ集合住宅「キューブ・ハウス」を想わせる。 ピート・ブロム設計のその建物の存在を知ったのは、a+u誌の1985年11月号であった。 当時、書店で何気なく手にとってページを捲り、結構衝撃を受けたましたかね。
そんなことを思い出しつつ、共用廊下より件の保育園の俯瞰画像を撮る。

建物名称:
柏こばと保育園

所在地:
千葉県柏市
十余二287-270

設計:
山崎壮一
2016.03.07:
2015年10月4日に載せた古民家が、移築再生に向けて今年になってから解体工事に入っている。 ちょうど内外装材が取り払われ構造体が露わになった状態が確認出来るので見に来ませんかとお誘いを受け、久々に現地へ。
そこには先人の確かな手仕事の痕跡が在った。 そしてそれらの技能は、現代の職人の手によって一つ一つ丁寧に取り外され、別の地にてしっかりと継承され新たな生命を得ることとなる。

2016.02.27:
万年塀を撮ろうと改めて街中を探してみても、纏まった規模の事例はなかなかみつからないものだ。 記憶を元に当たりをつけてその場に行くと、全く別の小洒落たエクステリア製品に替えられていたり、あるいは建物ごと除却され更地になっていたり・・・。
確かに優れた景観形成部材という訳ではないが、ほんの少し前まではこの部材が連なる風景はもっと日常的であった様に思う。
右の事例は、「建築外構造物」の項に登録した万年塀のページの本文中に載せた画像の別アングル。
2016.02.17:
公園のコンクリート製遊具。
その表面に施された塗装の劣化具合がなかなか味わい深いので写真を撮っていたら、なぜかカメラの前を猫がノソノソと右往左往。 そんなり写りたいなら撮ってやるヨと、とりあえず一枚。

2016.02.07:
カフェで寛ぐという習慣が無い。 だからこの店についても、知人に案内されるまではその存在を知らなかった。
建築家・山田守自邸の一階ピロティを改修して作られた蔦珈琲店。 都心とは思えぬ豊かな緑に包まれた庭に面するテーブル席にて、コーヒー一杯とケーキで小一時間和む。
ピロティ以外の建物全体は、竣工時の状態が良好に保全されている様だ。 店舗とは別に設けられている住居用アプローチの門扉も竣工当初からのものなのか否かは判らないけれど、なかなか良い味わいに風化していた。
2016.01.31:
建築外構造物に載せているコンクリート製遊具1の雪景色。
年季の入った公営住宅団地内に在るこの公園及び公園に至る経路上に積もった雪の上にヒトの足跡は一切なし。 もはや雪と戯れて遊ぶ子供も周辺には住んでいないということか。
そんな寂しい公園内で、ふんわりと雪をかぶった遊具たちはあいも変わらず木々の間にひょっこりと佇んでいた。
2016.01.24:
寒風吹きすさぶ休日の散歩道。
いくらなんでも早過ぎでしょう、河津桜・・・。
2016.01.18:
よりによって首都圏に積雪(僅か)数センチの気象注意報が出される中、取引先の工場に性能試験立会いで一日詰めることに。
火の気の無い極寒の場内に、気を利かせて業務用灯油ヒーターを用意してくれてはいた。 しかし、そんなものには目もくれず黙々と作業をこなす所員の方々を尻目に独り優雅にそこに寄り添い暖をとっている訳にもゆかぬ。 それでも、乾いた温風が無機的に吐き出されるだけのエアコンと異なり、曲りなりとも火が見える暖房機器というは、こういった場合にはとてもありがたい。 そこから離れていても取り敢えずは視覚的に暖かさを感得可能なのだから。 そんなことを実感する一日であった。
2016.01.10:
「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」を観に行く。
複雑な形態を実現するために手作業で繰り返される模型作りによる試行と最新鋭のBIMを駆使した設計体制の確立。 そのプロセスを垣間見る興味深い個展であった。
しかし、そうして造り出される作品の数々が、そこまでして建物用途として実現する必然を伴う形態であるのか否かについて理解するには到らなかった。 むしろ鑑賞経路の最初の方に展示されていた小さなオブジェ作品のレベルで十分なのではないかと。 そんなことを考えてしまうあたり、私の“Idea”はかなり硬直・退化してしまっている様だ。

会期:
2015年10月16日〜
2016年2月7日

於:
21_21 DESIGN SIGHT
(東京都港区赤坂9-7-6)
2016.01.03:
今年の年賀状に用いた画像をこちらにも載せる。
昨年訪ねたとある古民家の奥座敷を撮影したものをそのまま使用した。 矩折に廻された広縁に面して並ぶ竪繁障子を透過する光の加減が何とも奥ゆかしく、「ここで昼寝をしたら最高だろうな」などと思いつつ、初秋の一時を暫し過ごした。 勿論、昼寝はしなかったけれど、時間の経過と共に刻々と変わる外部の様子が、障子を介して穏やかな影絵となって顕れては消える。 そんな様子を愛でて楽しむ極上のひと時が何とも言えず良かった。
そういえば、数年前の年賀状にも似たような写真を用いましたか。 その時は書院を真正面に捉えたものだったけれど、何かこういった佇まいには自然と魅かれるものがある。
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