日本の佇まい
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徘徊と日常
2021.01−2021.04
2021.04.25
建築の力
阪急電鉄神戸線の武庫之荘駅前に立地する高松伸設計の商業建築「ソラリス」。 掲げられたテナント看板や垂れ幕、そして店先の商品陳列等の背後で、それでもなおこの建築が持つ意匠の強度はいささかも減じてはいないと受け止めたいところではあるのだが・・・。
北側接道面のみならず、側面や裏面もコストバランスを鑑みながら意匠的配慮が手抜かりなく施された作品。
2021.04.17
メーカー住宅施工事例
街中を徘徊中、何か目標物がある訳でもないのに、足が勝手に何処かに向かい始める様な感覚に捉われることがある。 そんな時は、その流れに抗わず成り行きに任せてみるものだ。 すると思いがけずお宝と遭遇することが極稀に起きる。
それをお宝と知覚するか否かは人それぞれ。 お宝に招かれた、引き寄せられたと思うか否かも人それぞれ。 ともあれ、その時私の目の前には、ナショナル住宅建材(現、パナソニックホームズ)が1970年に発表したR2G-B型が、オリジナルの様態を良好に保持しながら穏やかに佇んでいた。
2021.04.11
欅の下
すこぶる心地よい天候なので、公園の木陰で読書。
2021.04.08
形成過程
駅構内の床面仕上げ。 そこに見受けられる様態は、度重なるその場しのぎの改修若しくは修繕工事の結果なのであろう。 そのプロセスは如何なるものか。 そんなことに思いを巡らせながら、電車乗り換えの待ち時間をやり過ごした。
2021.04.04
孤独のグルメ
仕事のために上京し初めて住んだ街で足繁く通った洋食屋を久々に訪ねる。 当時と変わらぬ店の雰囲気や変わらぬメニューに安堵と懐旧を覚えつつ、お気に入りだった「白身魚のバター焼きランチ」を注文。 出てきた料理は、変わらぬ盛り付けに変わらぬ味。 思わず、件の作品の名台詞が浮かぶ。
「こういうのでいいんだよ、こういうので。」
2021.03.27
昨年と同様に
一人で静かにゆっくりと、ほぼ満開の桜を堪能出来る豊かさ。
2021.03.23
千里山ロイヤルマンション
雁行、空中廊下、ボイド、スキップフロア、垂直性、迷宮性、軸性の錯綜、規律と多様性の融合等々。 その表層に溢れかえる多様な形態操作から80年代的な気分が読み取れて楽しい集合住宅。
2021.03.16
移ろう街の一画で
旧赤羽台団地のスターハウス。 画像には二棟しか映っていないけれど、左手の並木の向こうに同型の住棟がもう一棟。 更にこの二棟の背後に建つ板状住棟を加えた四棟が登録有形文化財に登録され保全・活用されることが決定したのは二年前。 建て替え事業によって大きく風景を変容させつつある大規模団地の一画に、かつての街並みが極々一部ながらも群景として残されることが少しうれしい。
2021.03.09
都市の変容の間にまに
関西エリアにおいて有数の規模を誇っていたその遊郭跡を散策したのは三年前。 一目でそれと判る面妖ながらも風格を帯びた意匠を纏う元妓楼群は、いずれも他の用途に変更もしくは廃墟化。 そして除却されつつあった。 跡地は細分化され、過去の文脈と何ら関りを持たぬ小洒落た新築建物に取って代えられる。 そんな街の変容のあわいに晒された去り行く風景の残滓と暫し対峙。
2021.03.02
建築の側面
道路に面しながらも、無窓のうえ安価な素材で覆われた無表情な側面。 しかし頂部に施された僅かな形態操作が個性を醸す。
手前の更地には、以前はこの側面を塞ぐように隣棟が建て込んでいたのであろう。 その除却によって、見えざる箇所に施されたささやかな意匠が日の目を浴びることとなったのだろう。 通りすがりに目に留まった状況に対し、暫し立ち止まってその生成過程に想いを馳せる。
2021.02.24
葛西臨海公園
仕事の移動途上、寄り道をして人影の殆ど無い園内を暫し散策。
ほぼ満開の河津桜を眺め、少々早い春を堪能する。
2021.02.17
大黄花片喰
まだ二月半ばだというのに一面の黄色い花。 オオキバナカタバミという外来種の植物らしい。 カタバミを漢字で書くと「片喰」。 その姿とは容易に結びつかぬが、由来や人との関りを調べてみるといろいろと面白い。
2021.02.11
スクラップ帳のナカミ
新潟県長岡市内にかつてあった住宅展示場内にミサワホームO型NEWエクストラ仕様のモデルハウスがオープンしたことを知らせる新聞広告に添えられた外観画像。 40年前は、こうして気に入った部分のみに鋏を入れてしまうことがしばしばあった。 今なら広告全体を保存するところ。 しかし往時はそういった意識は希薄で、同様に無残に切り刻まれた紙片が無造作にクリアファイルに眠る。 それでも今となってはいずれもとても貴重な記録なのだと思いたい。
2021.02.03
過去撮り写真
加工中の雛留めを撮ったもの。
それは、仕上がってしまえば裏に隠れて決して表からは見えぬ細工。 経年で歪みが発生し細工が露呈することが無いよう念入りに造り込まれる。 判る人が見なければ気付かぬような細部に宿る、見せぬため、悟られぬために施される技。
2021.01.27
書棚のナカミ
リクルートから出版されている月刊誌「HOUSING by suumo」の前身、「ハウジング情報」の創刊号。 1984年発売。 創刊から暫くの間は季刊誌だった。
当時買い求めて以降、数十年にわたって幾度もページをめくってきたがために表紙も中身も既にボロボロ。 取扱いに細心の注意を要する状態になってしまったけれど、それゆえに愛着が深まる一冊。
2021.01.20
過去撮り写真
環状二号線延伸のため土地区画整理事業が進められていた頃の新橋4丁目界隈。 現在、手前の木造建物群は全て除却され、背後の高層ビル街を抜けて晴海方面に繋がる幹線道路が通る。
2021.01.13
陰翳礼賛
前回好き勝手なことを書いてしまったが、陰翳を帯びた空間は勿論大好きだ。 落ち着くし、それでいて姿勢を正してその佇まいと静かに対峙し続けていたい。 そんな気分にさせる深い魅力がそこには在る。
2021.01.06
中間領域
ETV特集「THE 陰翳礼讃〜谷崎潤一郎と日本の美〜」を視る。 8K技術を駆使したという映像は確かに美しい。 それゆえに、終盤の現代文明批判に誘導する演出は余計且つ残念なものではありましたか。 そこに踏み込むか否かは視聴者個々の思索に委ねれば良いこと。
それに、日本の佇まいの固有性は、番組で示されたようなモノクロームの静謐で冷厳な陰翳のみで語られるものでは無い。 例えば画像の様な、柔らかな日差しでぬくぬくと満たされた広縁などは今の季節はありがたいもの。 外部環境に呼応して微細に様相を移ろわせる中間領域の存在と、そこを介して豊かさや奥ゆかしさを知覚する意識。 陰翳はその一部の現象に過ぎぬ。
2021.01.01
年賀
今年の年賀状に用いた画像の別テイク。
刻々と彩りを変える暁闇の冬の水面を、「機動警察パトレイバー2 the Movie」のサントラ「Unnatural City」を脳内再生しつつ撮影。
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