日本の佇まい
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2020.04−2020.06
2020.06.27
書棚のナカミ
日本プレハブ建築研究所が1968年に出版した「プレハブ住宅の建て方選び方」。
古書として入手したのではなく、私の父親が家造りの参考にとかつて購入したもの。 その表紙には、当時のミサワホームの新作「片流れ屋根」の外観立面写真が裏表紙まで連続する様にレイアウトされている。
父の書斎にて目に留まり、初めてページを開いたのは何時の頃だったか。 巻頭に載せられた「アビタ67」の画像は、あまりにも衝撃的であった。
2020.06.20
大阪化学繊維会館ビル
1966年8月竣工。 設計は日建設計工務(当時)。
同じ規格のPCaを並べて形成したカーテンウォールの端正な表情が目に留まり撮影するが、足元にはなぜか立ち入り禁止の措置。 程なくして除却され、跡地には高さ100mを超えるタワーマンションが建設中。
2020.06.13
メーカー住宅施工事例
1982年4月28日に発売されたミサワホームFX3の施工事例。 例えば、当時既に同じユニット工法で十分な実績を積んでいた某先駆メーカーの方々は、「さすがのミサワさんも、まだこの工法にはこなれていないみたいだネ」と、軽くほくそ笑んだのではないか・・・などと勝手に想像してしまう、そんな印象のモデル。
2020.06.04
駅舎の梱包
復元工事のためにシートで完全に覆われていた頃の東京駅丸の内駅舎。 2009年の夏に撮ったもの。
見慣れていた戦災復興駅舎ではなく復元されるオリジナルのシルエットが既にその梱包様態に顕れ、完成後の風景に期待が膨らむ。 梱包によってその対象に新たな価値が見い出されるという点において、クリストの創作活動と相通ずるところがあろうか・・・などとこじつけて、哀悼の意を込めてみる。
2020.05.28
人のいない駅前の風景
東京駅丸の内駅前広場。 再整備工事のために仮囲いで全面的に塞がれていた時に撮った写真。
2020.05.23
メーカー住宅施工事例
ナショナル住宅建材(現、パナソニックホームズ)のナショナル住宅RN型。 モデル名の「R」が意味するラーメンフレームが、外観目視においても明瞭だ。
近傍にも、同型モデルに増改築を施したと思しき痕跡を見い出せる物件が散見される。 恐らくかつては、このRN型が軒を連ねて分譲された一画だったのだろう。
その中で唯一、半世紀近くに亘って原型を良好に保持して来たこの事例も、近年になって建替えられた。
2020.05.16
書棚のナカミ
LIXILギャラリーが今秋閉廊。 更にLIXIL出版も事業終了・・・ですか。
同廊の企画展に合わせて出版されるブックレットは内容が充実していて気に入っているのですけれどもね。 画像は、前身の伊奈ギャラリー時代に発刊された「豊穣の近代建築 下村純一の眼」。
2020.05.12
無人駅
前回載せた人の往来の無い駅の風景繋がりで、JR北海道石勝線(夕張支線)の鹿ノ谷駅。 1984年に無人化。 私が訪ねた時点では日に5往復のダイヤが組まれていたが、昨年4月に廃線となった。
2020.05.05
人のいない都市の風景
過去撮り写真を続けて載せているけれど、訪ねた建物ばかりをネタにする必然は無い。 趣向を変え、大阪で三年前に撮った始発電車到着前の地下鉄駅構内。
最近、緊急事態宣言によって人の往来が途絶えた街の風景写真をSNS等で散見する。 で、その撮影は不要不急の外出に当たるのではとコメントされ弁明している場面も時折見掛ける。 でも、無人の都市の風景に惹かれる気持ちは少し判る。
2020.04.29
旧館林市庁舎
過去撮り写真から。
現在は公民館に転用されている旧市庁舎。 文句なしのかっこ良さ。
トイレ内の壁面に張られた100角タイルの割付けも隅々までピシっと決まっていて、目に心地よかった。
2020.04.23
香川県立体育館
蟄居中につき、過去撮り写真から。
視点の移動に伴いその様相をダイナミックに変容させながら、いずれのアングルにおいても全く隙の無い美しい造形を堪能出来ること。 名建築の条件について、当該作品を前に実感させられた。
2020.04.16
せんだいメディアテーク
外出自粛要請に従い巣篭もり中のため、かつて撮った写真から。
オープン直前に催された内覧会に足を運んだのは、半ばそれ以上はコンペ時の鮮烈な模型とどのくらい異なるものが出来上がったのかということへの野次馬的な興味。 しかし実際に巡る内外への視線は、そんな下卑た興味とは別の感嘆と享楽に深く満たされた。
2020.04.08
大村美容専門学校
ルミエール
気侭な建築探訪も憚られる御時勢につき、かつて撮った写真から。
福岡市内に建つ専門学校の校舎。 施主の頭文字「O」を意匠化したとのことだけれども、そんな安直とも思える発想も高松伸にかかるとしっかり作品へと昇華される。 近隣建物との暴力的なまでの乖離っぷりが至極痛快。
2020.04.02
Joy Spring
散り際の桜を独り静かに愛でる豊かさ。
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