日本の佇まい
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2020.01−2020.03
2020.03.25
都市の更新の狭間
大規模再開発に伴う既存建物群の除却によって背後への視界がひらけ、新たな風景が知覚される。 更新著しい都市におけるありふれた出来事ではあるけれど、ここではそれによって得られたクウェート大使館に向けた期間限定の視野の確保がとても貴重。
2020.03.18
メーカー住宅施工事例
ミサワホームSIII型の北海道限定モデル。 1980年に発売された本州以南のモデルが和風を意識していたのに対し、一年後に発売された道内モデルは洋風。 掲載した画像は、かつて夏休みの北海道への帰省中、親戚の家の近傍にて新築間も無いと思しき当該モデルを見つけ、叔父にカメラを借りて撮影したもの。
2020.03.11
JR有楽町駅
表層に施されていた無表情な赤茶色の薄塗りが除去され、かつての煉瓦壁が蘇った国際フォーラム口廻りの外壁。 頂部のキャットウォークの影に隠れる歯飾り部分も元に戻ると良いのだが。
2020.03.03
外出先での愉しみ
出先での仕事が順調に終わり、空き時間が発生。 それならばと、あまり馴染みの無いその町を暫し彷徨。 で、例えばこの様な小粋な看板建築に出会うことがささやかな幸せであったりする。
2020.02.25
都住創
関西出張中の早朝散歩。
内淡路町界隈で都住創の仕事と思しき建物が幾つか目に留まる。 気になったので調べてみて初めて、この近辺で多くの事業を展開していたことを知る。
2020.02.18
建築会館
同館のギャラリーで開催中の「都城市民会館展−建築アーカイブズにみる菊竹清訓−」を観に行く。 菊竹事務所のかつての大番頭・遠藤勝勧への二時間に及ぶインタビュー映像が見応えたっぷり。 仕事の合間だったので全ての視聴は叶わなかったが、都城市民会館の全体構成からディテールに至る仔細の解説は実に興味深いものであった。
2020.02.14
工事現場の既存樹
建て替え工事が進む現場敷地内に一本屹立する楠。 それは、除却中の既存建物の前庭に植えられたシンボルツリーであった。 建築滅して樹のみ残る。 恐らくは、新たな建物の前でも今迄と同様に街路に彩りを添えながら、風景の記憶を繋ぎ留め続ける存在となるのであろう。
2020.02.06
街角のタバコ屋
ディテールが凝縮した店先の設え。
店仕舞いをして久しく経つ様であるが、そこに込められた店主の拘りや施工した職人の心意気は、色褪せぬ。
2020.01.30
ハルカス300
あべのハルカスの最上層に位置するハルカス300と名付けられた展望フロア。 その空間の主役が窓の外に広がる壮大なパノラマであることを考慮したのか、内装はいたってシンプル。 しかしこうして内観を撮影してみると、什器類がレイアウトされる前のオフィスビルの基準階フロアの様に素っ気無い。
2020.01.24
円筒形の梱包
駅に停車中の新幹線の車窓より撮影。
修繕工事のために、円筒形の建物ボリュームが仮囲いで覆われたチサンイン名古屋。
2020.01.17
モダン看板建築
ファサードの構成要素や組み立ての妙については特に説明を要さぬ。 竣工時において、それなりに斬新な設えであったことだろう。
興味深いのは、右隣の住戸と二軒長屋となっていること。 この場合、当然右側の方がオリジナルに近かろう。 つまり元々は左側も同じ立面であった筈だ。 それが供用目的に応じ現況の如く改変。 新旧の差異を見れば、これもある種の看板建築。 古典を拙く擬態するのではなく、近代をさり気無くあしらった看板建築だ。
2020.01.10
梱包の骨組み
目黒清掃工場の建替えに伴う既存施設除却工事における周辺環境への影響低減を目的に建物全体を“梱包”していた巨大な素屋根が、その役割を終え撤去工事中。 圧倒的スケールゆえに骨組みのみとなってなお威容を誇る姿が目黒川沿いの闇夜に妖しく浮かぶ。
2020.01.04
記憶の保全の在り方
大規模再開発事業によって整備された「さっぽろ創成スクエア」の片隅に、かつてその敷地に在った木骨煉瓦造建物の外壁材を用いたレリーフが設えられている。
除却建物の部材収集家である一木努は、INAX BOOKLET「建築の忘れがたみ」の中で、解体される個々の建物を象徴するパーツを選別することの難しさと重要性について語っていた。 レリーフを前に、フとその言葉を思い出す。
2020.01.01
北の国から 2020
今年は随分雪が少ないなと思いつつ、凍てつく透徹な大気に北の大地の冬を実感する。
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