日本の佇まい
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2023.05−2023.08
2023.08.25
根こそぎの梱包
一つの街区にひしめく既存建物が全て足場で梱包され、静かに除却の時を待つ。 そして数年後には、背後のそれと同等の建物がそこに屹立する。
2023.08.20
北の国から 2023夏
北海道立図書館の北側に広がる緑地の木陰で昼食をとっていたら、目の前をエゾリスが駆け抜けていった。
2023.08.10
梱包の間にまに
三菱一号館が大規模修繕のため足場によって梱包中。
林立する超高層建物の足元に、過去に除却した明治建築のレプリカを併置するという不可思議な状況が見慣れた風景となって幾年月。 時の流れの速さと都市の移ろいの苛烈さをその梱包状況に見い出す。
2023.08.04
店舗表示の可能性
一瞬、「何だ?」と視線を惹き付けさせ、その後直ちに「あぁ、なるほど」と理解させる優れたグラフィック。 三つ並ぶ外部開口による部分的な欠落も、「何だ?」から「なるほど」までのタイムラグを絶妙にコントロールする。
2023.07.29
近代への視線
自身を上回る容積の建物に挟まれ、そして周囲には大規模再開発による超高層建物も迫る。 にも関わらず、それらに引けを取らぬ佇まい。
その立面を創意したかつての作り手たちの想いが、時代を超え都市に作用する。
2023.07.23
看板のある風景
一気呵成に書き進めたら字配りが乱れたけれども、その味わいも店舗表示として効果的と判断したのだろうか。 「シ」や「ツ」、そして濁点として用いる二つの点の表現も個性的。
2023.07.15
汚れちまった悲しみに
一目で安田侃と判る白大理石の作品。 その作風は、経年作用による汚れを許容するものではなかろう。 屋外にパブリックアートを配すなら、メンテナンス方法もしっかりと策定し実行しないとね。
2023.07.08
階段に纏わる小さな備忘録
札幌駅前にかつて立地していた百貨店「五番館」。 その外周を巡る様に設置された屋内階段の内装にはレンガやアーチ等があしらわれ、そして街路灯やベンチが適宜並ぶ。 あたかもそれは立体街路。 扇状地ゆえにほぼ平坦な市街地に坂道が出来た・・・とは、初見時の個人的な印象。
法的に設置が必要な避難階段を商業建築の見せ場としてしっかり作り込んだ坂倉建築研究所の手腕はさすがと思ったけれど、僅か20年弱で消費の海に飲み込まれ閉店・除却。 以降、今日に至る約10年にわたって駅前に空疎な風景が晒されている。
2023.07.02
看板のある風景
味わい深い看板のみならず、ミントグリーンで統一した外装が店舗としての構えを際立たせる。 街灯の柱と同系色な偶然も良い。
2023.06.25
メーカー住宅施工事例
もしくは
階段に纏わる小さな備忘録
2003年にミサワホームが発売した「It's MY STYLE『庭の家』」の北海道モデルを内覧した際に撮った写真。
玄関ホールにオブジェの如く配された階段は、アルミダイキャスト製のトラスを力桁として用いた構造。 トラスの構成部材を強度と意匠が両立するギリギリまで絞り込み、且つユニット化によって施工性も確保。 更には玄関廻りの設えとしての個性も演出している。
同じ時期の同社の多くのモデルに、「アルミストリップ階段」と称する当該ユニット階段が標準採用され、またそのトラスは外構部材にも応用された。
2023.06.18
近代への視線
市中にひっそりと存する擬洋風とか看板建築と呼ばれる近代建築は、採集しようとすると未だ全国に膨大に散在しよう。 にも拘らずそれを果敢に実行し、その成果を公表することで建築史としての高い資料性を誇るサイトは幾つも存在する。
だから自身が撮らなくてもと思いつつ、見掛けるとついついカメラに収めたくなるものだ。 意匠に纏わる先人たちの創意工夫への敬意と、往々にしてそこに見受けられる滑稽な風貌への親近感と、そして物理的存続を必ずしも保証され得ぬそれらの個人的な記録の目的を込めて。
2023.06.12
メーカー住宅施工事例
ナショナル住宅建材(当時)が1965年に発売したR2N型。
水平ラインが強調された深い軒の出。 そしてラーメンフレームが可能とする一階右手の欄間付き掃出し連窓による大開口。 工業製品で端正に整えられた佇まい。
2023.06.03
都市の深度
甲府駅の南側に広がる市街地は、やや謎めいた路地裏的な街路が縦横に散在し、探訪する者の目を愉しませてくれる。
2023.05.27
階段に纏わる小さな備忘録
同じ形に曲線加工したフラットバーを支柱間に連続して取り付ける。 その表面は黄銅色に処理され、黒く塗り込めた支柱や笠木から際立つ。
手摺本来の転落防止御機能を確保しながら、無機的になりがちな階段室にささやかな華やかさも与えられ、フロア移動に一服の豊かさと楽しさが備わる。
2023.05.20
三年ぶりの出張は、雨
仕事で豊田市に向かったその足で、以前から訪問したいと思っていた愛知産業大学のとある研究室へ。 夥しい量の貴重な蔵書に囲まれながら住宅談義に興じる至福のひと時を過ごす。
2023.05.18
移ろう風景のまにまに
JR浜松町駅北口界隈。
二本の高層建築の間にかつて屹立していた世界貿易センタービルディングは完全に姿を消し、右手には周囲の再開発を見越したペディストリアンデッキが途中まで頭上に伸びる。 そして左手のJRの駅舎も再整備中。
そんな風景の変容の狭間に取り残されたがゆえに、豪胆で軽やかなピロティ建築としての魅力が露わとなった東京モノレール浜松町駅。
2023.05.11
田町タワー
所在地:
東京都港区芝5

竣工:
2023年6月(予定)

設計:
三菱地所設計

施工:
清水建設
日比谷通りの南端。 第一京浜と交わるT字路に面して新たに屹立した150m超えのボリュームは、通りを南進する際の前方への抜けの視線を塞いだ。 しかし、アイキャッチとなる立ち位置に配慮したのであろう変化に富んだ外観は、新たな都市的風景の形成に十分寄与している。
2023.05.07
フェイクの風景
北海道庁赤れんが庁舎は、修繕工事のために全面“梱包”中。 その養生シートには原寸大の精緻な立面図。 包み隠された対象物の外側に二次元に置換したそれ自身を描く行為がもたらす都市の風景への作用とは。
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