日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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住宅メーカーの住宅
継承と変容の総括:ミサワホームSW型 |
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1.内外観 | ||||||
1983年7月21日発表。
このモデルのプラン上の最大の特徴は、リビング(L)とダイニング(D)とキッチン(K)との間に設けられた、二重の間仕切りだ。
図1の平面図にも、破線でその位置が示されている。
また、実際の状況は写真2の通り。
半間幅の離隔をもって並行に設けられたこの二重の間仕切りにより、LDKの境界が曖昧になる。
以下、カップボードの手前の間仕切りを区画A、背後のものを区画Bとしよう。 |
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2.帰結、あるいは総括 | ||||||
※1:
ミサワホームコア350のページに掲載した平面図参照。
写真3*2 廊下部分。 10年以上を経て辿り着いたジョイントスペースの変容形。 ミサワホームS型のページに掲載した廊下部分の写真と比較すると、インテリアの洗練が判る。 |
なぜ、このような変則的な空間構成を採用したのか。
そういった視点で内外観を再検証すると、原点回帰と解釈可能なディテールが散見されることに気づく。
SW型は初期GOMASシリーズの中では最後に発表された新規開発モデルでもある。
翌年にA型チャイルドとO型チャイルドが相次いで発表されているが、いずれも同系列の既発表モデルをマイナーチェンジしたものに留まる。
それ以降の同社の動向は、自由設計へと軸足がシフトする。
また、企画住宅についても、GOMASシリーズの枠組みとは異なる内外観で構成されるようになった。 |
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引用した図版の出典
*:ミサワホーム 2009.12.26/記 |