日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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建築外構造物
コンクリート製遊具2 |
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天から舞い降りた羽衣が、着地する寸前で静止。
数箇所から脚がニョキニョキと生えて接地。
大地にしっかりと根を張り、そのまま悠久の時が経ち石化して今日に至った物体。 公園の遊具といえば、例えば滑り台やブランコ等、その形態が遊びの行為を規定するものが多い。 しかし砂場の中に不定型にうねる厚さ10cmのコンクリート版で出来たこの構造体には、行為を限定する要素が何一つない。 あるいは何らかの遊び方を誘因する具象的な形態を表わしている訳でもない。 どうやって遊ぶのかは、この物体に接する子供たちの閃きに委ねられる。
そんな遊具が置かれたこの公園は、何時訪ねても子供が利用しているところに出くわしたことが無い。
その背景として考えられるのは、別途コンクリート製遊具1のページにも書いた通り。
恐らく同じ背景によってこの公園も閑散とした状況におかれるようになったのであろう。
児童公園がその機能を著しく減じてもなお存在価値を見い出し得る住宅地内の公共空間の在り方などと大袈裟に考えることにあまり意味は無い。 |
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2016.01.23/記 |