日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
|||||
■
|
INDEXに戻る |
町並み紀行
筒石 |
|||
写真1 |
||||||
|
||||||
前面には日本海。そして背後には急峻な山並みが迫り出す。
その間の僅かな平地部分に形成された集落。
幅約二間の道路が海岸線と平行に一本。
その通りに寄り添うように、両側に民家が高密度に軒を連ねる。
その多くは木造の三階建て。 D/Hがきわめて高いその道路を往来する際には、下町の路地を通る時と同じような感覚を抱く。 つまり、公共空間でありながらも、極めて私的性格が強く感じられる微妙な場所という雰囲気。 そんな道路が、約500mにわたって連なる。 |
||||||
|
|
|||||
写真2:
写真1と同じく、通り沿いの状況。風景は線状の構成に限定される。 |
写真3:
通りの途上で川と交わる。集落内で唯一、視界が面的に開ける場所。 |
|||||
その通りの中に身を置いている間は、そこが海と急峻な山に挟まれた集落であることを忘れさせる。
連なる高層民家が、集落の公共空間であるこの路地状の通りを、その外縁の環境から穏やかに切り離している。
そんな印象だ。 しかし、集落の背後に廻ると、寄り添う民家群が形成する瓦屋根の連なりの向こう側に日本海が望める。 ここが海と密接に関わって形成されて来た場所であることを改めて認識させられる。 |
||||||
|
|
|||||
写真4:
集落の背後からの眺め。 背後に日本海が広がる。 |
写真5:
同左。瓦屋根の連なりの向こう側に、海。 |
|||||
|
|
|||||
■INDEXに戻る |
2011.12.10/記 |