日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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町並み紀行
八日市場 |
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場所:
千葉県匝瑳市 八日市場 |
写真1 |
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写真1.に、道路の両側に背の高い立派な生垣が連なる町並みを載せた。
この界隈を抜けて本町通りを西側に向かって歩を進めると、古い建物が点在する商業地域へと変わる。 |
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写真2: 坂本総本店店舗 1905年築 登録有形文化財 |
写真3: 旧磯長呉服店 |
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写真3.も、同質の建物であろう。
ただし、一階部分は白いタイルで壁面が覆われている。
モダンな装いに改めようということで後補で付与された仕上げであろう。
今にして思えば、歴史的価値を帯びた重厚な外観を安価なタイルで覆ってしまうとは何と勿体無いことを・・・ということになるかもしれない。
しかしそれは、この建物のオリジナルの様式に対する時代ごとの捉え方の変遷が露呈した様態。
これはこれで現象としては面白い。 |
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写真4: 新井時計店 1931年築 |
写真5 |
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街路沿いの建物を観察すると、このようにチープな外装を被った古建築が散見される。
表層を覆うそれらを取り外した上で適度な修景を施せば以前の町並みが復活するかというと、それは否。
復活といえる状態を実現するためには、物理的な数や面的連続性があまりにも乏しい。
しかし、点在するそれらを紡いでみれば、かつての町並みの様相を見立てられぬ訳でもない。
実際、資料で確認すると、明治末期から大正期にかけてのこの本町通りは、豪壮な土蔵が軒を連ね、県下十番目の人口をほこる町の中心部として大いに賑わっていたようだ。
1840年の大火以降、土蔵の建物が増え始めたという。 |
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■INDEXに戻る | 2009.11.14/記 |