日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
|||||
■
|
INDEXに戻る |
建築の側面
新潟県物件No.04:錆が炙り出す接線 |
|||
規模:2階建て
用途:住宅+倉庫 |
写真1:外観
|
||
※1:
正式には、溶融亜鉛めっき鋼板。 いわゆる「トタン」のこと。 ※2: 写真2: トタンの重ね部分詳細 重ね継ぎ部分が錆びにくいというのは、この側面物件のみに固有の現象ではないようだ。 小波鋼板を張った他の事例でも確認することが出来る。 |
小波鋼板※1をまとった側面。 ともあれ、発錆現象により継ぎ手部分が炙り出されているというのが、この側面の実態。 そして、炙り出されたように残された亜鉛メッキが、一種のリズムを壁面に刻印しているかの様に見える。 経年変化が建築の側面に宿した表情だ。 ちなみに、手前は建物が除却された跡地を月極駐車場に転用されている。 長岡市の物件No.2と同様、融雪のために用いる地下水に鉄分が多く含まれているため、アスファルト面が鉄錆色に染まっていることが確認できる。 駐車場の床面と建築の側面による発錆現象の共演というのも、この風景の特長であろう。 |
||
|
|
||
2007.02.10/記 |