日本の佇まい

INDEXに戻る ニシン漁家建築:幌武意の番屋


所在地:
積丹郡積丹町幌武意

現況:
非公開

写真1:外観



写真2
妻側立面。
高く積まれた石垣の上に建てられている様子が判る。 板で覆われているが、立面の殆どがガラス入り建具を用いた開口部になっている。 背後には断崖がそそり立つ。

他の項で参考文献として参照している「建造物緊急保存調査報告書第13集」には記録の無い番屋である。 従って、番屋の名称や竣工年や規模等の建物概要は判らない。
積丹半島の切り立った崖の下の僅かな平地に築いた石垣の上に、漁港に対して妻面を向けて建つ番屋。 二階建てであろうか。 入母屋形式の屋根が載り、軒蛇腹が施されている。 また、ケムリダシは棟に対して90度振れて設けられている。 その殆どが板で覆われてしまっているが、開口部が多いことも確認できる。
小振りながらも特徴のある番屋だ。

私が訪ねた時点では、倉庫として使用されていた。 ちょうど建物の所有者が荷物の搬出入を行っていたので、ニシン番屋であることを確認し、外観撮影の許可を頂いた。
「ニシン番屋も、こうなってしまってはもうおしまいです」という少し寂しげな所有者の言葉が印象に残っている。



2008.01.26/記