日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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建築外構造物
プレイスカラプチャー |
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JR赤羽駅の西口に降り立って暫し歩を進めると、正面に立ちはだかる崖線の上にスターハウスが見えてくる。 そんな大規模団地群の狭間のところどころに児童公園が配置されている。 そこに置かれている遊具は、殆どがコンクリート製品。 | |||||||
写真1: |
写真2: |
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ひとえにコンクリート製遊具といっても、それらは以下の通り概ね三種に分類することが出来そうだ。
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具象系:動物や植物等具体的事物の形を再現したもの
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具体的なモチーフを持たぬ、彫刻的な要素が強いもの
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折衷系:両者の中間的な位置づけに在るもの
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例えば、写真1は団地内の「くらげ公園」。その中央に置かれた遊具はクラゲをモチーフにしつつ具象性を排した折衷系であろう。
その抽象化に向けた形態処理が極めて秀逸。
その左手に巡らされた、丸型の開口を穿ったコンクリートウォールは抽象系。
この様な多彩な展開が可能なのは、コンクリートが持つ彫塑性の強み。
そんな遊具の中で子供達は歓声をあげ、そして思う存分遊びまわったことであろう・・・、かつては。
時代の流れ・・・。そんな無常観を想いつつ、しかし記憶は穏やかに継承されているのかもしれぬ。 |
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写真3: |
写真4: |
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所与の役目を終えた遊具達は、新たな公園の片隅でこれからも子供達を静かに見守り続ける・・・なんて物語を妄想したけれども、サテ、実際はどうなのか。
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2014.01.25/記 |