日本の佇まい
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北の古民家
四段屋根の民家
所在地:
札幌市東区

写真1:外観


濃褐色の下見板による外壁と、白色に塗装された破風板や鼻隠しとの対比が美しいファサードを形成した民家。 そのコントラストが、複雑な屋根形状をより明瞭にしている。
手前に平入りのボリュームが配置され、その奥に妻面を正面に向けた屋根が三つ重なって設けられている。 三重の屋根はそれぞれの勾配が微妙に異なっていて、その重なり具合は、あたかも空に向け飛翔しようという意志を表明しているかの如き動的なイメージを醸し出す。 そして手前の平入り部分の鼻隠しが描く力強い水平ラインは、そんな動的形態を支える基壇として見立てられようか。

恐らくは幾度かの増改築を経た結果としての屋根構成なのだろう。 そのプロセスは果たしてどの様なものであったのか。 そんなことに思いを馳せてみるのも、複雑な屋根を伴った古民家を鑑賞する際の愉しみ方の一つであると思う。



INDEXに戻る 2008.11.22/記