日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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町並み紀行
桐生市本町 |
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場所:
群馬県桐生市本町五丁目 |
「西の西陣、東の桐生」と謳われた織物の一大産地。
その繁栄を今に伝えるのこぎり屋根の織物工場や土蔵造りの店舗など、近代化遺産が町並みの中に点在している。 |
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写真1: |
写真2:立面詳細 |
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3階建てのファサードは、均等に細い竪リブが並び、その間に引き違いサッシの開口部が水平に並ぶ。
その開口部の上下には、金属製のルーバー庇とコンクリート製の庇を千鳥に配置。
開口部以外の壁面に張られた施釉タイルの風合いが、時代を感じさせる。
そして、立面の頂部に分厚いコンクリート打放しのパラペットを載せて全体を力強く引き締めている。 |
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写真3補足:
通りに面して建てられた同じ規格の立面を持つ建物群は、いずれも三階建てで頂部に分厚いパラペットを廻してスカイラインの統一を図っている。 その基本ルールに則るため、写真3の建物は右上の三階部分が立面のみのダミーであることが側壁の厚みから判る。 この箇所のみ何らかの理由で二階までしか建てられなかったが、ルールを守るためにファサードのみの三階が作られたのであろう。
左手前側の色違いの三棟と右側一棟の間に更地が挟まることで、同一規格の立面が歯抜けに並ぶ。 更地の部分は、もともと同様の建物が建っていたものが除却されたのか。 それとも異なる建物が建っていたのか。 連続性が損なわれているものの、その左右に並ぶ建物の立面に施された共通の意匠によって、特徴的な景観が通り沿いに生成されている。 |
写真3: |
写真4: |
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これらの建物は、桐生市内の本町五丁目の街区に集中する。
この街区を貫く国道66号は、1596〜1615年にかけて江戸幕府の主導で作られた都市計画道路が踏襲されている。 |
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参考文献:
桐生商工会議所五十年誌 <桐生商工会議所50周年記念誌編纂委員会> 2009.06.06/記 2016.07.09/画像差替,本文調整,補足記載 |