日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです
建築探訪
建築の側面
建築外構造物
ニシン漁家建築
北の古民家
住宅メーカーの住宅
間取り逍遥
 
INDEXに戻る
町並み紀行
芦川町鶯宿
場所:
山梨県笛吹市
芦川町鶯宿

写真1:

甲府盆地から、鳥坂峠を越えて別項に記した上芦川集落へと至る山梨県道36号は、同集落の西端で急カーブを伴って県道719号と分岐し、その先芦川渓谷沿いに西の方へと進路を取る。
そのルート沿いに、約1〜2Km程度の間隔で、集落が並ぶ。 一番東側に当たる上芦川を起点に、新井原、中芦川、そして今回取り上げる鶯宿が西端に位置する。
三つの集落は、いずれも上芦川から分化したものだと言われる。 従って、斜面地に雛壇状に石垣を築く集落の構成要素も類似する。 とりわけ、新井原の石垣は、この地に住む上での宿命である石を積む行為に対する凄まじい執念が表出しており、鬼気迫る見事さがある。
その中で、鶯宿は比較的平坦な土地に拓けている点で、少しだけ佇まいを異にする。 しかし、兜屋根形式の民家が連なる風景は他と同じ。 家の向きが、いずれも芦川に面して平側を配置し東西に妻面を見せているのも同じ。
集落の北側には街並みを俯瞰できるポイントが幾つかあり、兜屋根が連なる景観を堪能出来る。

写真2:

写真3:


INDEXに戻る 2016.01.09/記