日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
|||||
■
|
INDEXに戻る |
間取り逍遥
集合住宅.35:Z型の家 |
|||
物件データ 構造:RC造7F 築年月: 1971年5月 専有面積: 57.31平米 バルコニー面積: 2.5平米
|
板状箱型のボリュームをほぼ均等に区画して短冊状の住戸を積層させる場合、端部以外の住戸は二面が隣戸に接することとなる。
外皮となる残りの二面(その殆どが短辺方向)から光や風を取り入れるため、居室の配置等、屋内のプランは概ね固定化。
更に、配置された各居室にも外部開口を一つ設けることがせいぜいだ。
当該プランは、その形式に拠っている。
即ち、扁平な構造断面を持つ四隅の柱で規定されるほぼ正方形のメインフレームに対し、外皮となる南北両壁面に突出部を設けて全体でZ型の平面ボリュームを成す。
メインフレームから突出するボリュームの導入。
これは、中住戸における外皮の拡張のみならず、外観デザインに彫り深い表情を与える。
当該物件の建設時は、狭小面積の中に如何に個室を多く確保するかという効率性が間取り策定における課題の主流であった。
ここではZ型の住戸ボリュームを規定することで限られた面積の中に3DKを実現すると共に、上記の商品性を付与している。
|
|||
|
|
|||
■
|
INDEXに戻る |
2023.03.18/記 |