日本の佇まい
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間取り逍遥
集合住宅.26:分離×分離×分離 |
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物件データ
構造:
平面図 |
キッチンが独立型なのは、対面型が主流となっている昨今の感覚からすると少々珍しい。
しかし、竣工時期を鑑みるならばむしろこちらの方が一般的。
少々変わっているのが、その経路上にもう一枚、玄関ホールに面して間仕切り扉が設けられていること。
トイレの扉の開閉軌跡と干渉する中途半端な位置に取り付けられたこの開き扉の設置目的は、住戸内におけるパブリックとプライベートの分離であろう。
この扉によって、共用の領域に属するLDKと私的領域に属する個室群及びサニタリー空間の分け隔てが明確となる。
その徹底は住戸内に留まらぬ。
更にもう一つ、プライベート側の領域に配置されるクランク形状の廊下は、一見するとやや無駄という印象。
水廻りや収納の位置関係を整理することで経路を単純化し、北側居室の広さを拡張することも可能なのではないか。
住戸内外、そして住戸内のLDKと個室群、更に個室間。 |
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2019.01.12/記 |