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間取り逍遥
集合住宅.13:奥の間のある間取り

物件データ

構造:
RC造7F

築年月:
1975年2月

総戸数:
40戸

専有面積:
89.96平米

バルコニー面積:
9.19平米

中央にリビングダイニングキッチンを設け、その左右に諸室を配置した間取り。 狭いながらもコンパクトに効率よくまとまっているのは、奥行きに比して間口が広い住戸形状であるため。


平面図

しかし、単にそれだけでは終わらないのが、南側の6帖間に付随する小さな洋室の存在であることは言うまでも無い。
あたかも整形な間取りの中に寄生するかの如く、微妙な接し方で6帖間に連続するこの「奥書院」的な空間を何に利用するか。 それを考えるだけでも、この間取りは楽しい。
例えば、書斎、あるいは納戸。 少々改造して、パニックルームであるとか茶室にしても良いだろう。

そのほかにも、玄関脇の外壁を凹状にクランクさせることで側面に小窓を設けて玄関に採光を確保していることや、和室3部屋全てに板の間を設けてあること等、細かい配慮も窺える。

ところで、掲載した図面には洗面化粧台の記載が無い。 書き忘れたわけではなく、元の平面図にも記載が無いのだ。 単純には浴室手前のスペースが設置場所に該当するのだろう。 しかし狭小であるために、ここに設けてしまうと洗濯機を置く場所が無くなってしまう。 そのために、洗面化粧台の設定が無いのかもしれない。
一見効率的に見えるプランも、水廻りへのシワ寄せによって成立しているといったところか。



2012.11.17/記