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戸建住宅.21:茶の間中心周回動線

物件データ

構造:
木造

築年月:
2016年12月

敷地面積:
229.19平米
延床面積:
107.65平米

一階は四帖半の和室の周りに諸室を配し、各々を環状の動線で繋げている。 その動線の北東隅角に玄関を設けることで、玄関を起点にすると動線が二手に分岐する。 即ち、リビングダイニングルームに至る動線と、水廻りやユーティリティーを介してキッチンに至る動線。 環状ゆえに、どちらのルートも行き止まることなく他方のルートへと繋がり諸室へのアクセスを可能とする。 この組み立ては、屋内における日常生活の利便性を大いに高めることだろう。
動線の要素としてはもう一つ。 南北に一直線に生成される家事動線も挙げられる。 即ち、北側の浴室から洗面室、ユーティリティ、そしてキッチンを介して南側の庭へと繋がる動線。 それが玄関から二階を含めた各居室に至る動線と干渉することなく成立しているのも、環状動線ならでは。 あるいは、帰宅した際に居室を通らずに玄関から直接洗面及び浴室へと至れる動線の確保も、環状に形成されることによってもたらされる経路だ。
そんな動線の中心に位置する和室は、コーナー襖によってリビングダイニングルームと強く連携しつつ、独立した室としての使用も可能。 茶の間的な多彩な使用方法が想定される。 例えば幼少の子供をこの和室で遊ばせることで、キッチンやリビングダイニングルームからの見守りの視線も確保される。


一階平面図
二階平面図

二階は、最小限の廊下を用いて三つの個室を効率的に配置。 無駄のないプランを実現すると共に、各部屋の収納も十分確保されている。


 
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2023.11.11/記