日本の佇まい
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間取り逍遥
05:不思議な動線計画 |
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物件データ 構造:木造2F 築年: 1971年9月 敷地面積: 215.14平米 延床面積: 112.2平米 |
風変わりな動線計画の間取りだ。
玄関を入ると二方向に廊下が接続する。 |
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一階平面図: |
二階平面図: |
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廊下.1と廊下.2は玄関によって分断されている。
しかし廊下.2は、一階の和室からもアクセス可能である。
つまり、一階と二階を往来するためには、この玄関か一階和室を通らなければならない。
通常ならば、廊下.1に面する押入れを取りやめ、更にトイレの上部を一部欠き込む形で、階段を配置するのではないか。
一つの可能性として、一階と二階の独立性を高めたいという意図があったのかもしれない。
現況の動線計画ならば、一階の生活様態に殆ど干渉することなく玄関から二階に至ることが出来る。
そこで、この住宅から、家族が住むためだけの用途に完結した間取りという前提を外してみよう。
そうすることで、もう一つの可能性が読めてくる。
すなわち、二階部分を家族が住むこと以外の用途に供していたとする枠組みだ。 ということで、様々な住まい方やその歴史,変遷を想定し得るところがとても気になる間取りだ。 |
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2010.08.07/記 |