日本の佇まい
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住まいの履歴
2番目の家-Phase1:1968年5月〜1969年5月

概念図
※1
記録的な降雪となった「三八豪雪」の後に建設された。

備考:1番目の家
最初の家は、北海道の室蘭市にある鉄筋コンクリート造四階建てのアパートであった。 各階にダストシュートが設けられているなど、当時としてはそれなりに快適性に配慮された建物であったらしい。
私がこの家で過ごしたのは生まれてからほんの僅かな期間であったので、空間体験等の記憶は全くない。

所在地は新潟県の長岡市。
二階建ての住戸が二件隣り合わせになった、いわゆる二軒長屋形式の賃貸住宅。 建てられたのは1963年頃※1であった。

一枚の幅が65cm程度の引き違い形式の玄関扉から中にはいると、広さ0.75畳の玄関。 そして正面の廊下の向かって右側に、洗面所等を介さずに直接一畳半の浴室が配置される。 浴槽は、木製の小判型のものであった。 洗面所のない家であったので、トイレの中に小さな手洗い器が設置されていた。 階段は1間の長さで二階に至る。 直進階段は通常、一間半以上の長さが設定される。 従ってこの住宅の場合は相当急な階段であったことになる。

一階の居室は四畳半の部屋が一つのみ。 但し、畳は中央に3枚のみで、両袖は板敷きであった。 壁際に家具等を配置することを考慮してのことであろうか。
更に、階段下に設けられる形で一間幅のキッチンが居室に面して配置されていた。 南面の外側には畳一枚分の収納庫が設置され、それがエクステリアにおける隣戸との緩い境界を形成していた。

二階は、三畳間と四畳半の続き間。 いずれも、隣接住戸側に階段や押入を配置することで、少しでもプライバシーに配慮したつもりなのだろう。 しかし遮音性能は殆ど無いに等しかったらしい。



2006.07.08/記