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建築の側面
新潟県物件No.01：配置の規律と自由

規模：３階建て

用途：店舗＋事務所

写真１：外観

※１：

写真２：
開口廻り詳細

※２：
当初は、立面右端に確認できる屋上雨水排水竪樋が左側にも有ったのであろう。 これが折損し、屋上の雨水が垂れ流し状態になったために、このような跡が生成されるに至ったと考えられる。

隣接建物が取り壊されることで露出した建物の側面を撮ったもの。 経年で少々煤けたモルタルの壁面に、同じ規格の開口部が規則的に配置されている。
その開口部は、ガラスブロックとガラリによる段窓で構成されている※1。 隣接建物との離隔が殆ど無い条件下で、圧迫感あるいは閉鎖感を避けながら、同時に採光と換気を少しでも確保しようと考え出された形式なのだろう。 各階の設置個数が異なるのは、内部用途の要請を反映させた結果であろうか。 そのことにより、表情が生まれている。 ２階右端一カ所のみ大きさが異なることも、無機的な印象の緩和を補完する。
その様な規則性の中に、縦横に走る設備配管類や左端の水汚れの筋※2といった不規則な要素が配置され、面白い対比を形成している。