日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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建築の側面
北海道物件13:側面に向けた矜持 |
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規模:5階建て
用途:店舗 |
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※1:
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高松伸が札幌市の中心街に設計した「TATOO」と名付けられた商業建築。 そんな当該作品に隣接する商業ビルが除却。 それによって今まで拝むことが叶わなかった南面が露呈した。 もちろん、隣地境界ぎりぎりに建て込まれたその立面の殆どに意匠などありはしないし、その配慮が要求される必然も無い。 規則正しく割り付けられた押出成型セメント板が各層無機的に並ぶのみ。
但し一部に正面側上層と同様の金属パネルが廻されている。
その割り付けは、先述の曲面に抉られた外形と押出成型セメント板のモジュールとの整合を図りつつ、氏の同時期の他作品にも見受けられる微細なズレを伴う目地が施されていて興味深い※2。
たとえ隣接建物によって塞がれ視認され得ぬ部位であろうとも、自身の作風は最小限反映させる。
そんな矜持が、隣接建物の除却によって露わになった。 隣接建物の除却によって生じ、そして新たに建物が立ち上がることで隠蔽されてしまう期間限定の様態。 都市は、そんな一瞬の風景もしくは状況が多種堆積しながら、愛でられる機会も稀なままひたすら変容し続ける。 |
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2023.09.16/記 |