日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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建築の側面
北海道物件09:店舗表示の可能性 |
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規模:2階建て
用途:店舗 |
写真1:外観
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写真2 |
ありったけの果実を口の中に頬張り込むだけ頬張り込み、それを隠そうともせずに御満悦の表情を浮かべる動物が、コンクリート造の塀の上にひょっこりと頭をもたげる。
何とも微笑ましくて和やかな雰囲気。
しかし一方で、殊更に強調された剥き出しの鋭い鋸状の歯が、食への飽くなき欲望と生きることへの貪欲さ、そして禍々しいまでの野生の凶暴さをも暗示する。
絵画のキャンバスとなったこの側面には、少なくも7種類の外装材が用いられている。
増築に伴う側面の拡張により、サイン計画のための巨大なキャンバスが用意された。
そして隣接建物の除却により、そのキャンバスは表現の場としての立ち位置も獲得した。
しかし、パッチワーク状に異種素材が混在するため、並大抵の表現では下地としての壁面に負けてしまう。
一方で、縮退傾向にある地方都市の既存商店街の外れに位置する店舗という状況を、施すサインによって何とか克服したい。 |
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2014.10.18/記 |