日本の佇まい
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建築の側面
北海道物件06:異種様態の分水嶺
規模:2階建て

用途:住居+事務所

写真1:外観

写真2

あからさまに異なる様態が唐突に出会っている。
説明するまでも無いが、様態の違いとは、まずは素材。 左側の鋼板と右側のモルタル仕上げ。 更に左側は、多種多様な表情を醸しているのに、右側は極めて無表情。 多様性と単一性の並置。
また、左側には窓があるのに、右側には全く無いという区分けも可能か。 開口の有無は、アングルを変えれば更に明白だ(写真2)。

写真2では、建物の側面と正面との露骨な違いも、なかなか面白いところ。
当然、右手前が道路に面した正面であるが、下見板の壁に上げ下げ窓が配置された、北の典型的な古民家。 その風貌からは想像し得ぬ側面の状況という落差。
勿論それが、左側に隣接していたであろう建物の除却によって露わになったことは、他の事例と同じ。 手前モルタル壁部分が無窓であることを鑑みるなら、殆ど離隔も無く隣接建物が建っていたのだろう。



2010.05.01/記