日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
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建築の側面
北海道物件04:儚き自然との同化 |
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規模:2階建て
用途:店舗+住居 |
写真1:外観
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※1:
写真2 外壁の下端部分。 枯れ草とクラックのオーバーレイ。 ※2: 写真3 写真1の反対側の側面。 こちら側は、小波鋼板によって外壁一面が仕上げられている。 |
周囲の建物が除却されることで現れた側面という意味では他の事例と同じ条件であるが、別に側面物件として記録しようという意図で写真に収めた訳ではなかった。
近隣にひしめく様に建っていたであろう同規模の建物が根こそぎ除却された都心部の広大な更地の一角で、高層建築に取り囲まれながらも寡黙に建つ木造二階建て家屋という状況に惹かれてカメラを向けただけである。
とはいってもそれは個人的なシンパシーの問題であって、それだけではこの「建築の側面」の項に載せる意味は無い。
ここに載せた理由は、後日写真を見ていて気づいた建物の足元廻りの状況にある。
廃屋となり除却されるまで僅かとなった儚き物理存在が、その最期にささやかな自然との同化の表情を見せる。
そんな強引な解釈のもとに、無理矢理「側面物件」の一つとして掲載してみたが、やはりそれは個人的な想いでしかないのかも知れない。 |
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2007.09.22/記 |