日本の佇まい
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建築探訪
吉池デパート
所在地:
東京都台東区
上野3-27-12

建築年:
1964年年7月

設計:
明石信道

規模:
地下2階/地上8階

写真1:外観


※1
新宿歌舞伎町一番館
竣工:
1968年
所在地:
東京都新宿区歌舞伎町2-20

※2
新宿歌舞伎町二番館
竣工:
1970年
所在地:
東京都新宿区歌舞伎町2-30

写真4:外観
グラフィカルな処理で表層を仕上げる商業建築の先駆的作品として、一般的には、竹山実設計の新宿歌舞伎町一番館※1や二番館※2が挙げられる。
しかし、同時期の作品としてこの建築も外せないと思う。
JR御徒町駅に隣接したこのデパートは、タイルの色分けによってランダムな格子デザインを施すことで、その外壁に豊かな表情が与えられている。
更に上層の塔屋部分には、カラフルな色彩パターンも加わっている(写真2)。
駅のホームからも、その並々ならぬ意匠を堪能することができるが、目線の少し上に屋上緑化も垣間見える。
道路に面した整形な東側に比べ、敷地形状が変則的な西側は、それによって生じる複雑なボリュームが、より一層グラフィックデザインを効果的なものにしている(写真3)。
現況、道路に直接面しない西側以外の外壁は、タイルの剥落対策のためにネットフェンスで覆われており、その色使いの鮮烈さは少々減退した。
しかしデザイン意図は損なわれることなく、周囲の雑然とした景観に負けぬ強力な個性を醸し出している。


写真2:塔屋部分
写真3:西側外観
その特徴的な外観に対し、内部はごくごく普通だ。
あらゆる商利用の形態に柔軟に対応するための商業建築としての通常の措置であるが、北側に配置された階段の手摺に往時の時代性が窺える。


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2007.11.17/記