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栃木県保健福祉会館
所在地:
栃木県宇都宮市
戸祭元町1-25

建築年:
1966年

設計:
大高建築設計事務所

施工:
東昭建設

写真1:外観


梁やバルコニー手摺といった立面を構成する骨太の水平部材が、隅角部で力強く交差している。 隅角部の柱を室内側に後退させて存在を外観上から消すことで、その錯綜を更に強調。 また、それらの連なりが壁面に陰影をもたらし、外観に深みを醸し出す。
はつり仕上げと竪ラインを組み合わせたコンクリート面の仕上げも、表情を豊かにする処置だ。

南側と北側の立面、そして東側と西側の立面は、それぞれ基本的に同じデザインで纏められ、外観に安定感を与えている。
そのうち南側と北側は、中央に設けた柱を対称軸として各ディテールをシンメトリカルに配置。 隅角部では存在を消去された柱が、中央部においてはデザインの要となっている。
一方、東西の各立面は、その中央に設けた外部階段によって対称性が規定される。 対称軸としての階段室は、壁面の組み合わせを意識した構成で手抜かり無くデザインを処理。

つまり、全ての立面における対称性の強調と隅角部におけるデザイン処理の強化により、小規模ながらも重厚感のある建物が造り出されているといえよう。



写真2:
南西側隅角部見上げ。 南と西、それぞれの面を構成する部材同士が複雑に直交している。
写真3:
南東側外観


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2010.11.27/記
2011.10.13/概要欄追記,文章改訂,画像差替え