日本の佇まい
国内の様々な建築について徒然に記したサイトです |
|||||
■
|
INDEXに戻る |
建築探訪
第5石田屋ビル |
|||
所在地:
山口県山口市 小郡下郷1235-8 |
写真1:駅前広場からみた外観
|
||
|
|
||
※1:
北東側立面。 三階より上のバルコニー風の箇所は、背後の壁面が全面50角タイル張り。 手摺状の部分は下端出隅に大き目のR面をとり、立ち上がり中央にスリットを切ることで、ささやかながらも表情を作り出している。 右手の開口部を持つ部分は階段室。 |
新幹線の敷設と共に整備された新駅周辺というのは、どこも似たような印象を持つ。
小綺麗な駅前広場の周囲に計画的に区画された街区が広がり、ホテルや集合住宅やオフィスビルが散在する。
つまりは、歴史の堆積があまり感じられぬ。
そんな混在状況の一部を捉えた画像が、写真1。
手前に木造の店舗群がひしめき、その向こう側にRC造のやや時代を経た五階建ての建物。その背後に近年建てられたのであろう全国にチェーン展開する高層のビジネスホテルが建つ。
これらの連なりの中で特に興味を持ったのが、中ほどに建つ当該中層建物。
下部二層を賃貸の店舗ないしは事務所の用途、三階以上を共同住宅とした複合建物。
建物側面に廻ってみる。
かつて、木造建物が密集していたのであろう駅前商店街の只中に、突出した高さの複合建物を建築することとなった。
それが「下駄履きアパート」と呼ばれる市街地再開発住宅の位置づけであったのか否かは判らぬ。
しかし、駅前にそそり立つ建物として、その立ち位置を踏まえた意匠を整えようとしたのだろうか。 |
||
|
|
||
■INDEXに戻る | 2014.08.09/記 |